昨日の為替相場(2019/01/21)「今までの経営経験で目にした事が無い落ち込みだ」
景気の減速がはっきりとしている中国の第4四半期GDPが発表されました。
結果は「6.4パーセント」で前期の「6.5パーセント」より悪くなっていて、2018年通期においては「6.6パーセント」と、28年前以来の低成長となってしまいました。
言うまでもありませんが、アメリカとの貿易戦争の影響によるものです。
米中通商協議は今月末にも両国の責任者がじかに会合で顔を合わせ話し合う事になっております。
中国側が臨機応変な姿勢を見せ、中国はアメリカからの輸入額を2024年までに1兆ドル(おおよそ110兆円)以上増やし、同年までに貿易黒字を解消させると言う案をアメリカ側に掲示しているといった報道も見られますが、逆に知的財産権等、重要課題に関しては「からきし進んでいない」といった声も実務者側から上がっています。
3月1日が交渉期限の米中協議ですけども、万が一にも「決裂」といった最も悪い事態になってしまったら、中国のGDPは6パーセントまで下がるといった予測もあるのです。
こうなってしまうと日本に取りましても「他人ごと」ではなくなります。
先週日本電産が業績見通しを下方修正しました。
中国においての需要の落ち込みが予想を超えていた事で、創業者の永守氏は「今までの経営経験で目にした事が無い落ち込みだ」と表現したのです。
中国を主な生産拠点としている日本企業はたくさんあり、この事態は日本電産のみではないと思います。
中国景気の動向自体が日本だけに限らず、世界の国々に影響を及ぼす構図になっているのです。
EU離脱案が議会で否決されたイギリスにおいては、メイ首相が修正案を提出し事態の打開を図る構えのようです。
代替案を提出しても、実質的にはEUからの離脱に異議を唱えるグループからの承認を手にする事は困難で、2度目の国民投票の可能性もまだあるそうです。
ブルームバーグの記事によりますと、3月29日までに合意が纏まらなければ、イギリスは合意なき離脱を求められ、リセッション入り等の経済リスクにさらされ、イギリスポンドは25パーセントダウンする恐れがあると指摘されているのです。
USD/JPYは109円台中盤で堅調に推移しております。
110円台が近いようですが、現実には数字以上に遠い感じです。
昨日の東京時間では思ったほど株価の上昇は見られず、ドル円も値動きの乏しい展開でした。
本日も東京時間においては昨日と似たような展開を予想しますが、4日続伸のアメリカ株に調整の動きが見られたら、109円割れテストの可能性もありそうな感じがします。
逆に、5日続伸となったら110円テストがあるかも知れないですね。
予想レンジは109円から110円あたりと考えています。
今日の主な経済指標(2019/01/22)
- 18:30 12月 失業保険申請件数(イギリス)
- 18:30 12月 失業率(イギリス)
- 18:30 11月 失業率(ILO方式)(イギリス)
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